飽食の時代といわれて久しい昨今です。
多くの流通ルートを経て手に入る食は、危険と隣り合わせの現実。
食の危険とは・・命に害があるということです。
長時間新鮮であるはずもないのに、いつまでも新鮮に見せる。
個々に違う食味であるはずなのに、そこそこオール均等。
ありえるはずのないことが魔法にかけられて食卓にやってきます。
リスクの多い食物・食材が氾濫してしまいました。
化学合成添加物入り畜産飼料で育てられたホルモン剤・抗生物質投与の食肉群。
化学肥料で育つ遺伝子組み換え大麦・小麦・大豆。 農薬・除草剤散布の田んぼや畑で育つ米や野菜。
大気は汚れ、大地は穢れてしまいました。
命の基本は根底から狂い、食の有り様が変わってしまっています。 食の有り様が変われば、命の有り様も違ってしまいます。
命の有り様は、すでに危険水域進入です。
本物の食事を求めて自然食ブームが旋風をまきおこしています。
自然食、オーガニックの言葉があちこちで見受けられます。
これもまた、自然の生業。 食の基本は命の基本です。
自然界の命のサイクルが健全でなければ地球上の命は消えてしまいます。
不安要素たっぷりの食事情を背景に、日本のペットフード事情も変わってきました。
平成19年、米国で有害物質(メラミン)混入の原料を使って製造されたペットフードに よる大規模なペットへの健康被害が発生しました。 そのことにより、日本でもペットフードそのものを規制する法律がができました。
通称:ペットフード安全法(ペットフードの安全性の確保に関する法律)。
平成21年6月1日環境省と農林水産省の共管のもと施工されました。
ペットフードの「5つの表示」が義務化されたのです。
「5つの表示」とは、 1. 名称表示 犬・猫用の表示 2. 賞味期限 栄養価 風味の保障期限の表示 3. 原材料表示 添加物も含め、使用している原材料をすべてパッケージ表示 4. 原産国名表示 製造された国名の表示 5. 事業者名と事業者住所表記 事業者の種別と名称 住所の表示 ペットフード製造者は、ペットが食べる食べ物であるということに責任を持つ。
当たり前のことなのに・・ 法律がなければおざなりというのが現状ということでしょうか。
有害物質含有量が規制され、添加物・農薬・汚染物質 計16種類が規制対象になりました。
何を選び、何を拒否するのかを見極める力を持たなければ命の危険にさらされるということ。
自然食の理念は、ペットフードの世界にも少しづつ浸透してきています。 なぜ、今ペットフードが自然食なのか。 すべての命が瀬戸際だから。